すごく好きでした。
年末年始のドタバタ帰省の中、「明日から仕事始め」なる憂鬱を振り切るべく、
テアトル新宿で、夕方の会を観てきました。
会場はほぼ満員で熱気ムンムン。
この位の露出感の映画って、大阪ではそんなに混むイメージはないんですが、
そこはやっぱり東京なのかな、とかも思ったり。
ストーリーは、誤解を恐れずに言えば、平板な「負け犬たちが這い上がる」モノ。
それ以上でも以下でもないんですが、
数多の観客が叫ぶ通り、安藤サクラの演技がすごい。
「もらとりあむタマ子」よろしく(正確にはその数段ひどいんですが)、
ろくに仕事もせずにフラフラしてる30代女子の一子(安藤サクラ)。
離婚して出戻ってきた姉と大げんかして、永らく胡座をかいてきた
実家を飛び出したことをきっかけに、目を背けてきた現実がどっと襲ってくる。
その絶望の最中でボクシングに出会って、、、というストーリー。
彼女がボクシングに出会って徐々に変わっていく様が、
表情ひとつ、目つきひとつでありありとスクリーンから伝わってきて、
役者ってのはこういう人のことを言うんだな、と。
安藤サクラの演技の他には、
一子が実家を飛び出してから、彼女の前に立ち現れる「社会」の苦味が絶妙。
一子が働くコンビニの先輩店員のオッさんとか、
弁当の廃棄を主食にしているオバさんとか、
「マジッすか」しか言わない後輩店員とか、出てくる人みんな、普通じゃない。
多分にデフォルメはされてるんだけど、「でもどこかにはいそう」な感じ、
いい映画には必須。そういう意味で、完全なフィクションにはならないというか。
身も蓋もないことを言ってしまえば、彼女はボクシングで飯を食っていくことなんて
当然不可能なわけで(年齢もあるし)。
でも、もう今までの一子ではなくって、確実に成長した姿があるわけですよ。
サクセスストーリーで溜飲を下げるよりも、ずっと希望のあるラストだと思います。
年始から、おせちでたるんだ身体と心に喝を入れられる、
ストイックな映画でした。
年末年始のドタバタ帰省の中、「明日から仕事始め」なる憂鬱を振り切るべく、
テアトル新宿で、夕方の会を観てきました。
会場はほぼ満員で熱気ムンムン。
この位の露出感の映画って、大阪ではそんなに混むイメージはないんですが、
そこはやっぱり東京なのかな、とかも思ったり。
ストーリーは、誤解を恐れずに言えば、平板な「負け犬たちが這い上がる」モノ。
それ以上でも以下でもないんですが、
数多の観客が叫ぶ通り、安藤サクラの演技がすごい。
「もらとりあむタマ子」よろしく(正確にはその数段ひどいんですが)、
ろくに仕事もせずにフラフラしてる30代女子の一子(安藤サクラ)。
離婚して出戻ってきた姉と大げんかして、永らく胡座をかいてきた
実家を飛び出したことをきっかけに、目を背けてきた現実がどっと襲ってくる。
その絶望の最中でボクシングに出会って、、、というストーリー。
彼女がボクシングに出会って徐々に変わっていく様が、
表情ひとつ、目つきひとつでありありとスクリーンから伝わってきて、
役者ってのはこういう人のことを言うんだな、と。
安藤サクラの演技の他には、
一子が実家を飛び出してから、彼女の前に立ち現れる「社会」の苦味が絶妙。
一子が働くコンビニの先輩店員のオッさんとか、
弁当の廃棄を主食にしているオバさんとか、
「マジッすか」しか言わない後輩店員とか、出てくる人みんな、普通じゃない。
多分にデフォルメはされてるんだけど、「でもどこかにはいそう」な感じ、
いい映画には必須。そういう意味で、完全なフィクションにはならないというか。
身も蓋もないことを言ってしまえば、彼女はボクシングで飯を食っていくことなんて
当然不可能なわけで(年齢もあるし)。
でも、もう今までの一子ではなくって、確実に成長した姿があるわけですよ。
サクセスストーリーで溜飲を下げるよりも、ずっと希望のあるラストだと思います。
年始から、おせちでたるんだ身体と心に喝を入れられる、
ストイックな映画でした。
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